平成28年度 西宮市立中央病院 病院指標

病院情報公表の目的等
Ⅰ DPCデータに基づく病院情報とは
当院ではDPCデータから全国統一の定義と形式に基づいた指標を作成し、市民の皆様に情報公開を進めております。この病院指標は、数値やデータを解説化することにより、市民の皆様に当院の特徴や、急性期医療の現状を理解していただくことを目的として公開しております。
現在公開している指標は、平成28年度中(平成28年4月1日~平成29年3月31日)に当院を退院した患者様を集計の対象としています。ただし、DPCの対象外となる自動車賠償責任保険や労災保険、自費、入院後24時間以内の死亡、歯科口腔外科の患者さまは含まれません。

Ⅱ DPCとは
DPC対象病院では、入院期間中に医療資源を最も投入した「傷病名」と、入院期間中に提供される手術、処置、化学療法などの「診療行為」の組み合わせにより14桁のコード(DPCコード)に分類され、それぞれのDPCコードごとに1日あたりの入院料(包括点数)が決定されます。
  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 494 152 82 101 188 233 761 1144 932 208
Ⅰ定義
①平成28年度中に退院した患者様の年齢階級別の患者数です。
②年齢は、入院時で集計しています。

Ⅱ解説
幅広い年齢層の患者様にご利用いただいております。平均年齢は61.1歳(前年度より1.8歳上昇)ですが、退院された患者様のうち70歳代が最も多く全体の26.6%を占めています。また、70歳以上となると全患者の半数以上を占め、今後も患者様の高齢化が進み、全患者に占める70歳以上の割合は増えることが予想されます。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 59 23.88 21.25 20.34% 86.08
0400801299x000 肺炎等(市中肺炎かつ15歳以上65歳未満) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なしA-DROP スコア0 37 7.05 8.31 0.00% 38.95
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし 36 14.08 12.43 8.33% 81.61
150020xxxxx0xx 細菌性腸炎 手術・処置等2なし 20 11.65 7.24 10.00% 60.60
0400801499x001 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なしA-DROP スコア1 19 14.95 13.60 5.26% 80.79
Ⅰ定義
①平成28年度中に退院した患者様のDPC別の集計です
②入院後24時間以内に死亡した患者や臓器移植の患者等は集計から除外しています
③10症例未満の症例は「-」を表示しています

Ⅱ解説
当院の内科は、呼吸器内科、消化器内科、循環器内科、糖尿病・内分泌内科の専門領域を中心に診療を行なっております。
肺炎や誤嚥性肺炎などの疾患に対しては専門領域に捉われることなく治療を行っています。
その中で、最も多い疾患は誤嚥性肺炎です。誤嚥性肺炎は、本来食道へ入るべきものが誤って気道に入ることで発症します。嚥下機能が低下した高齢者に多く、当院での平均年齢も86歳と非常に高齢になっています。抗菌薬を用いた薬物療法が基本となります。
次に多い疾患は肺炎です。肺炎は、細菌やウイルスによる感染が主な原因となります。肺炎全体で集計すると75歳以上の高齢者が最も多くなりますが、この集計は年齢や治療内容、重症度により分類したDPCの14桁のコードによる集計のため、15歳以上65歳未満の軽症の患者が多くなっております。肺炎全体でみると高齢者ほど重症となる傾向にあり、2週間以上の入院になるケースもあります。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 106 3.43 3.68 0.00% 71.85
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病なし 71 10.80 12.35 0.00% 72.63
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2なし 65 22.11 19.92 7.69% 78.06
040040xx99000x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 22 22.82 14.83 18.18% 74.50
040040xx9905xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等25あり 18 18.56 19.24 0.00% 67.61
Ⅰ定義(内科同様)

Ⅱ解説
呼吸器内科は肺の悪性腫瘍を中心に治療を行っています。
最も多い疾患は、肺の悪性腫瘍の診断で、気管支鏡検査を目的とした入院です。平均在院日数は3.43日で全国の平均在院日数とほぼ同じです。呼吸器内科全体の約18%がこのDPCコードを選択しています。
この検査による病理診断に基づいて手術や化学療法などの治療方針が決められます。
2番目と5番目はともに抗がん剤を使用した化学療法を目的とした入院です。使用する抗がん剤などによっても在院日数が異なります。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060102xx99xxxx 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 24 6.67 7.89 0.00% 66.46
060130xx02000x 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患) 内視鏡的消化管止血術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 22 5.27 9.40 0.00% 72.05
060035xx99x00x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 22 3.05 7.20 4.55% 80.32
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 副傷病なし 19 9.47 11.06 0.00% 75.74
060100xx03xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 17 5.76 7.38 0.00% 67.41
Ⅰ定義(内科同様)

Ⅱ解説
消化器内科は、胃、大腸の疾患を中心に主に内視鏡治療を行っていますが、選択されるDPCコードが内科系の中でも特に多く平成28年度に選択したDPCのコードは全部で148種類あります。
DPCコード別の集計で最も多いのが、大腸の憩室性疾患です。大腸憩室とは、大腸の一部が腸管内の圧力上昇によって袋状に腸壁の外に突出した小さなくぼみを言い、このくぼみが多発した状態を大腸憩室症といいます。憩室があるだけでは問題ないのですが、憩室炎や憩室出血を引き起こすと入院加療が必要となります。入院による主な治療は腸管安静、抗生剤治療、輸血等です。消化器内科全体の約4%がこのDPCコードを選択しています。
次に多いのが、上部消化管の出血性潰瘍や腫瘍に対する治療です。
3番目が大腸の内視鏡検査を目的とした入院です。通常は外来で行われますが、高齢者などリスクの伴う方は入院による検査を行っています。
その他、肝胆膵の疾患に対する内視鏡治療や小腸大腸の悪性疾患や炎症性腸疾患の入院治療を行っています。
なお、大腸の悪性腫瘍に対する内視鏡手術のうち内視鏡的大腸ポリープ粘膜切除術は短期滞在手術等基本料3に該当し、この集計からは除外対象となっています。
※短期滞在手術症例(集計対象外)
内視鏡的大腸ポリープ粘膜切除術 71件  平均在院日数 4.38日  平均年齢70.82歳
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 103 4.27 4.71 0.00% 71.25
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 42 3.19 3.06 2.38% 72.62
050170xx03000x 閉塞性動脈疾患 動脈塞栓除去術 その他のもの(観血的なもの)等 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 37 4.32 5.85 0.00% 72.00
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 31 20.19 17.95 9.68% 82.71
050030xx97000x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 その他の手術あり 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 副傷病なし - - 13.02 - -
Ⅰ定義(内科同様)

Ⅱ解説
主に心臓や血管の疾患に対する診療を行いますが、循環器系の全領域を担当しており、各種検査、薬物療法からカテーテルを用いた検査・治療を行っています。
カテーテル検査・治療とは、腕や太ももの血管から細い管(カテーテル)を通して行う検査や、血管の詰まっている場所に風船を拡張したり、ステントを留置する治療を言います。
DPCコード別の集計で最も多いのが、狭心症に対する、心臓カテーテル治療です。特に、経皮的冠動脈ステント留置術を多く実施しています。平均在院日数は全国平均より少し短く4.27日で約90%の方は4日以内で退院しています。循環器内科全体の約30%がこのDPCコードを選択しています。
次に多いのが心臓カテーテル検査を目的とした入院です。検査の目的は、血管の圧を測ったり、造影の検査を行うことで、より正確な診断と病気の状態を判断するためです。治療を目的とした心臓カテーテルよりも1日短い在院日数になっています。
3番目に多いのが下肢の閉塞性動脈硬化症に対する治療です。こちらもカテーテルを用いて風船での拡張やステントを留置することで血流を改善します。
糖尿病・内分泌内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100070xx99x100 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等21あり 副傷病なし85歳未満 28 14.82 14.61 0.00% 59.86
100070xx99x000 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし85歳未満 11 11.00 11.48 0.00% 62.45
100070xx99x110 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等21あり 副傷病あり85歳未満 - - 17.50 - -
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2なし 副傷病なし - - 17.33 - -
100071xx99x100 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全あり。) 手術なし 手術・処置等21あり 副傷病なし85歳未満 - - 19.00 - -
Ⅰ定義(内科同様)

Ⅱ解説
糖尿病に関するDPCコードは年齢や末梢循環不全の有無などによって細かく分かれるため、それぞれのコードによる患者数は少なくなっています。
コードの6桁目が「1」のものは、末梢循環不全がある方、14桁目が「1」のものは、85歳以上の方のコードです。
最も多いのが、85歳未満の2型糖尿病で、糖尿病の教育、合併症検査を目的とした入院です。他の診療科で手術をする前に入院にて血糖コントロールを行う場合もあります。糖尿病・内分泌内科全体の約30%がこのDPCコードを選択しています。
1番目と2番目の違いは、入院期間中におけるインスリン製剤の使用の有無です。

外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx97x0xx 肺の悪性腫瘍 手術あり 手術・処置等2なし 45 15.47 12.73 0.00% 71.22
090010xx03x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 手術・処置等2なし 27 5.00 6.59 0.00% 60.81
060035xx01000x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 23 14.17 15.92 0.00% 73.61
060335xx02000x 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 23 6.13 7.61 0.00% 61.65
060040xx02x00x 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 肛門悪性腫瘍手術 切除等 手術・処置等2なし 副傷病なし 16 16.19 17.98 0.00% 71.25
Ⅰ定義(内科同様)

Ⅱ解説
当院の外科は、消化器外科、呼吸器外科、乳腺外科を中心に診療を行っております。
呼吸器内科医、消化器内科医、放射線科医、看護師などのメディカルスタッフとともにキャンサーボードを開催し、治療方針を決めています。
呼吸器外科、消化器外科では胸腔鏡や腹腔鏡といった低侵襲による手術を推奨しており、症例数の最も多い肺の悪性腫瘍手術の約84%は胸腔鏡で実施し、結腸(大腸)の悪性腫瘍手術の約95%は腹腔鏡で実施しています。
また、当院では、周術期サポートセンターにおいて、術前・術後を通して、患者様・ご家族が安心して手術を受けられるようにチームアプローチで周術期管理を行っており、術後の早期回復、術後の合併症予防に努めています。

※短期滞在手術症例(集計対象外)
 そけいヘルニア 74件 平均在院日数3.27日 平均年齢 66.00歳
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 43 42.02 27.63 62.79% 82.84
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 副傷病なし 16 4.50 5.49 0.00% 61.00
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 副傷病なし 11 27.00 20.57 27.27% 78.45
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 10 33.30 26.26 0.00% 77.70
160740xx97xx0x 肘関節周辺の骨折・脱臼 手術あり 副傷病なし 10 5.20 5.33 0.00% 42.60
Ⅰ定義(内科同様)

Ⅱ解説
整形外科は、大腿骨の骨折により手術を行う症例が最も多くなっています。高齢の方が多く、特に女性が7割を占めています。高齢女性が多い原因のひとつとして骨粗鬆症(これも高齢女性に多い)があげられます。骨粗鬆症になるとちょっとした転倒等でも骨折することがあります。
この症例による手術には人工骨頭挿入術の他に骨折観血的手術(骨を釘やプレートで固定)を行っています。
高齢の方の大腿骨骨折は在院日数が比較的長くなることが多く、継続的なリハビリを目的として、当院の地域包括ケア病棟への転棟やリハビリを専門的に実施する医療機関へ転院することも多いです。
また、当院では手~肘までの疾患も多く、手術等による治療を行っています。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 副傷病なし 103 3.83 6.02 0.97% 1.54
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2なし 副傷病なし 82 4.20 6.42 2.44% 2.01
150010xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし 60 2.88 5.50 0.00% 3.38
0400801199x00x 肺炎等(1歳以上15歳未満) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 54 4.07 5.79 0.00% 3.56
030270xxxxxxxx 上気道炎 33 3.52 4.83 6.06% 1.48
Ⅰ定義(内科同様)

Ⅱ解説
当院の小児科では、小児(特に乳幼児)に多い肺炎、喘息等を中心に、ウイルスや細菌による感染症を多く受け入れております。
小児の場合、回復は早く平均在院日数も非常に短くなっています。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1なし 27 5.15 4.28 0.00% 48.00
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし 25 9.44 8.78 0.00% 75.72
080011xx99xxxx 急性膿皮症 手術なし 17 9.18 11.97 0.00% 64.88
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 17 10.41 8.96 0.00% 68.41
070010xx010x0x 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術等 手術・処置等1なし 副傷病なし - - 5.94 - -
Ⅰ定義(内科同様)

Ⅱ解説
当院の皮膚科で最も多いのは、皮膚の良性腫瘍により手術を行う入院で、入院当日に手術を行い、術後3,4日で退院しています。皮膚科全体の約15%がこのDPCコードを選択しています。
次に多いのは、皮膚の悪性腫瘍の手術を目的とした入院です。
3番目に多いのは、細菌により引き起こされる蜂窩織炎(急性膿皮症)で、入院中は抗生剤投与により治療を行います。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 62 6.90 7.44 0.00% 73.08
110200xx04xxxx 前立腺肥大症等 経尿道的レーザー前立腺切除術 51 8.22 7.78 0.00% 72.65
11012xxx020x0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術等 手術・処置等1なし 副傷病なし 17 4.29 5.83 0.00% 58.59
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし 14 8.93 12.43 0.00% 70.36
11013xxx06xxxx 下部尿路疾患 膀胱結石、異物摘出術 経尿道的手術等 13 5.62 5.75 0.00% 66.77
Ⅰ定義(内科同様)

Ⅱ解説
泌尿器科で、最も多いのが膀胱癌の経尿道的手術(TUR-BT)目的の症例です。経尿道的手術とは、尿道から内視鏡を挿入し先端についている電気メスで腫瘍を切除する手術です。泌尿器科全体の約23%がこのDPCコードを選択しています。
次いで、前立腺肥大の経尿道的手術(HoLEP)目的の症例が多く、こちらも尿道から内視鏡を挿入し肥大化した前立腺腺腫をレーザーを用いて切除する手術です。

また、条件により今回の集計から除外されておりますが、地域の診療所の先生方から前立腺がんの疑い等により紹介され、針生検による診断も実施しております。
※短期滞在手術症例(集計対象外)
前立腺針生検 82件 2.40日 69.91歳
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 19 - - 14 15 15 1 7
大腸癌 17 - 10 19 29 10 1 7
乳癌 24 32 - - - 10 1 7
肺癌 54 - 20 65 30 122 1 7
肝癌 - - - - - 21 1 7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
Ⅰ定義
①5大癌(胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌)の患者数をUICCによる病期分類別と再発に分けて集計しています。
②集計対象期間中に複数回入院した患者様はそれぞれ集計しています。
③10症例未満の場合は「-」を表示しています

Ⅱ解説
UICC病期分類とはT(原発巣の拡がり)・N(所属リンパ節転移の有無と拡がり)・M(遠隔転移の有無)の3つのカテゴリーによって、各癌をStageⅠ(早期)~StageⅣ(末期)に分類するものです。
「初発」とは、当院において当該腫瘍の診断、あるいは初回治療を実施した場合を指します。「再発」とは、当院・他施設を問わずに初回治療が完了した後、当院にて患者を診療した場合や、がん寛解後に局所再発・再燃または新たな遠隔転移をきたした場合を指します。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 41 9.63 49.44
中等症 64 13.66 77.73
重症 19 14.47 81.21
超重症 - - -
不明 - - -
Ⅰ定義
①入院の契機となった傷病名又は最も医療資源を投入した傷病名のICD10コードがJ13~J18(肺炎レンサ球菌による肺炎、インフルエンザ球菌による肺炎、その他肺炎)で始まる症例を集計対象としています。
②10症例未満の場合は「-」を表示しています。

Ⅱ解説
日本呼吸器学会(成人市中肺炎診療ガイドライン)の肺炎重症度分類の定義に基づき、重症度ごとに患者数、平均在院日数、平均年齢を集計しています。
重症度は、軽症(重症度0)、中等症(重症度1,2)、重症(重症度3)、超重症(重症度4,5)で表しています。
軽症の症例の平均年齢は50歳以下と比較的若いのに対し、重症度が中等症以上になると平均年齢は75歳以上で、高齢者ほど重症度が高い傾向が見られます。治療は抗生剤投与が中心です。
脳梗塞のICD10別患者数等ファイルをダウンロード
ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 - - - - -
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 - - - - -
I63$ 脳梗塞 - - - - -
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの - - - - -
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの - - - - -
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> - - - - -
I679 脳血管疾患,詳細不明 - - - - -
Ⅰ定義
①最も医療資源を投入した傷病のICD10(G45,G46,I63,I65,I66,I675,I679)別に集計しています。
②発症日から「3日以内」「その他」に分けて記載すること。但し、患者数が10未満になることが多い場合は、分けずに合計した数値を記載する。
③10症例未満の場合は「-」を表示しています。

Ⅱ解説
当院では脳疾患の入院治療は行っておらず、急性期の治療に関しては他の医療機関へ転院していただいております。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 55 1.18 2.45 0.00% 71.76
K721-4 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 33 1.15 4.24 0.00% 70.21
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 26 2.65 11.81 0.00% 83.12
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm以上) 18 1.06 1.94 0.00% 68.67
K654 内視鏡的消化管止血術 16 0.44 8.38 6.25% 77.56
Ⅰ定義
①平成27年度に退院した患者様の手術別の集計です。
②入院中に複数の手術がある場合は主たる手術のみを集計しています。(入院中に転科し、それぞれの診療科で手術した場合は、医療資源を最も投入した診療科において集計しています)
③軽微な手術は集計対象外としています。(創傷処理、皮膚切開術、非観血的整復術、徒手整復術など)
④10症例未満の場合は「-」を表示しています。
⑤術前、術後日数には手術日は含めない。(入院翌日に手術をし、手術翌日に退院した場合(入院期間3日):術前日数1日、術後日数1日)

Ⅱ解説
消化器内科の手術は内視鏡手術がほとんどです。
最も多い症例と4番目の症例は、大腸内視鏡により主に大腸のポリープや良性腫瘍を切除する手術(EMR)です。腫瘍の大きさによりKコードが区分されているため、2つに分かれています。EMRは病巣の下に食塩水などを注入し、病巣を浮かせて切除する手術です。EMRは、短期滞在手術等基本料3の対象手術となっているため、短期滞在手術等基本料3を算定した症例は前述の「診断群分類別患者数等」の集計には含まれておりません。
次に多いのが、大きな悪性腫瘍でも切除できる粘膜下層剥離術(ESD)です。早期の大腸癌に対しては、開腹せず内視鏡(EMR・ESD)での治療が可能です。また、胃においても同様の治療を行っています。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 102 1.69 3.31 0.98% 71.60
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 43 1.26 3.16 0.00% 73.79
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症) - - - - -
K5463 経皮的冠動脈形成術(その他) - - - - -
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) - - - - -
Ⅰ定義(消化器内科と同じ)

Ⅱ解説
循環器内科の手術は、カテーテルを用いた手術を中心に行っています。
最も多いのは、虚血心疾患(狭心症・心筋梗塞)に対する経皮的冠動脈ステント留置術(心臓カテーテル治療)です。これは、腕や足の血管から心臓まで管を通して、病変を治療する方法です。
次に多いのが閉塞性動脈疾患に対する血管拡張術です。これは、血管が狭窄(狭くなっている)または閉塞(詰まっている)している部分をバルーン(風船)のついたカテーテルで拡げたり、ステントと呼ばれるメッシュの管を留置して血流を確保する手術です。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 47 2.30 4.40 0.00% 62.64
K6335 鼠径ヘルニア手術 39 1.08 1.46 0.00% 65.28
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 36 0.97 1.17 0.00% 66.78
K4762 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 27 1.00 3.00 0.00% 60.81
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超える) 24 1.89 12.04 0.00% 69.89
Ⅰ定義(消化器内科と同じ)

Ⅱ解説
外科の手術症例TOP3に挙がっているのは、腹腔鏡下胆のう摘出術、鼠径ヘルニア手術、腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術となっています。当院では、がんに関する手術は手術区分が分かれるものが多く術式だけで集計した場合には順位を大きく下げてしまいます。
平成28年度のがんの手術症例数(外科のみ)は、肺がん(54例)、乳癌(44例)、結腸がん(34例)、胃がん(24例)、直腸がん(24例)、その他(18例)など多くのがん手術を実施しています。がん手術は外科の入院で手術を実施した症例の約45%を占めています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0811 人工骨頭挿入術(肩,股) 29 6.62 30.34 55.17% 81.83
K0461 骨折観血的手術(肩甲骨,上腕,大腿) 25 4.84 27.92 44.00% 79.16
K0462 骨折観血的手術(前腕,下腿,手舟状骨) 24 1.92 12.42 4.17% 61.29
K0463 骨折観血的手術(鎖骨,膝蓋骨,手(舟状骨を除く),足,指(手,足)その他) 10 1.80 12.60 0.00% 48.40
K0821 人工関節置換術(肩,股,膝) 10 1.00 31.30 0.00% 77.70
Ⅰ定義(消化器内科と同じ)

Ⅱ解説
当院では、骨折による手術が多くなっています。また。平均年齢も70歳後半以上となっており、高齢者の転倒の際に骨折する症例が多いです。
人工骨頭挿入術は、骨折観血的手術でも固定困難な場合や患者様が高齢で早期離床が必要な場合に行われる手術です。
骨折観血的手術とは、重度な骨折の場合にギプス等での固定では治療困難な場合に、皮膚を切開し、骨を直接固定する手術です。
皮膚科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) 30 0.70 8.13 0.00% 76.23
K0063 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径6cm以上12cm未満) 10 0.30 4.00 0.00% 53.50
K0052 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm以上4cm未満) - - - - -
K0053 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径4cm以上) - - - - -
K0051 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm未満) - - - - -
Ⅰ定義(消化器内科と同じ)

Ⅱ解説
皮膚科では皮膚の悪性腫瘍に対する手術を中心に行っており、その他の手術は主に外来通院で行っています。
<露出部>とは、頭部、首回り、肘から手、膝から足にかけての部分をいいます。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用のもの) 60 1.10 5.52 1.67% 73.17
K841-21 経尿道的レーザー前立腺切除術(ホルミウムレーザー) 51 1.16 6.06 0.00% 72.65
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 16 1.06 2.25 0.00% 57.88
K7981 膀胱結石,異物摘出術(経尿道的手術) 12 1.92 3.50 0.00% 68.92
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 10 0.10 7.50 0.00% 71.50
Ⅰ定義(消化器内科と同じ)

Ⅱ解説
1位から3位までの順位は診療科別の診断群別患者数と同じです。膀胱悪性腫瘍手術の件数が違うのは同じ病名、同じ手術であっても実施した処置などに違いがあれば診断群分類(DPCコード)が異なるためです。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの) 262 0.06 1.52 0.00% 77.11
Ⅰ定義(消化器内科と同じ)

Ⅱ解説
当院の眼科では白内障の手術を実施しています。概ね1泊2日~2泊3日で退院される症例がほとんどです。
現在では診療所等で日帰り手術も行われていますが、当院では手術が高リスクとなる方(糖尿病、がん患者、独居高齢者、歩行困難者、他眼視力不良者など)を入院により治療しています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる 10 0.23%
180010 敗血症 同一 19 0.44%
異なる 14 0.33%
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 17 0.40%
異なる - -
Ⅰ定義
①最も医療資源を投入した傷病名が播種性血管内凝固症候群、敗血症、その他の真菌感染症、手術・処置等の合併症に該当したものを集計しています。
②該当の傷病名が入院の契機となった傷病名と「同一」か「異なる」かに分けて集計しています。
③発生率の分母は集計対象となる全退院患者です。
④10症例未満の場合は「-」を表示しています。

Ⅱ解説
播種性血管内凝固症候群(DIC)は、全身の血管に小さな血栓が多発する状態です。DICには必ず基礎疾患があり、がんや敗血症などがDICを引き起こす可能性があります。
敗血症は、血液に病原菌が入り全身に炎症を引き起こす状態です。敗血症は免疫力が低下している、高齢者やがん患者などに発症する可能性がある疾患です。
いずれの疾患も臓器不全に至る可能性のある重篤な疾患です。
手術処置等の合併症は、術後の出血や感染症、適正投与された薬剤の副作用などが含まれます。
手術や処置などは合併症を起こさないように細心の注意を払って施行していますが、合併症はどうしても一定の確率で起こり得ます。起こり得る合併症については、事前に可能な限り患者さんに説明したうえで、手術や処置の施行に同意をいただくよう努めています。
また、当院では感染対策チームや周術期管理チーム、DVT予防チームなどが院内感染や術後感染、術後合併症を起こさないようにするために活動しています。
更新履歴
2017/9/29
平成28年度 西宮市立中央病院 病院指標を作成しました。