事業管理者・院長あいさつ

病院事業管理者あいさつ

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病院事業管理者 南都 伸介

 市は、小さな行政の単位でありますが、そのぶん最も住民に密接な行政単位であります。従いまして、西宮市の病院事業は、地域住民の皆様のおそばに常にいて、生命・健康を日々お守りすることが最大の使命であります。

 さて、市立病院の重要な機能としては、充実した急性期医療の提供と、発生頻度の高い疾患に対して安全・確実かつ高レベルの医療をお届けすることであろうと考えます。したがって、阪神南医療圏における救急体制の充実、悪性疾患(肺がん、胃がん、大腸がん、肝がん、乳がん、すい臓がん、前立腺がんなど)に対する高度な医療の提供、さらに、新型インフルエンザなどの流行性の疾患に対する迅速かつ適切な対応といった活動が重要であります。また、超高齢社会を迎えて複数の併発症を持つ慢性疾患が増加している現状を踏まえ、市立病院単独では治療の完結が不可能な場合に備えて、各医療機関との親密な交流連携、いわゆる病診・病病連携や、緩和ケア・看護連携を強化していくことも重要であると考えています。

 また、市立病院としては、災害時に市民の命を守る拠点となることも重要な役割のひとつであります。阪神・淡路大震災での教訓を活かしながら、一方で、過去の経験だけに埋没することなく、常に新たな危機を想定し、その対応策を検討し、実践してまいります。

 さらに、医療の質の向上や医療安全の徹底とともに、健全な経営基盤の確立も、良質な医療を継続的に提供してゆくためには、必要不可欠なものであると考えております。

 他方、地域の医療環境の向上や将来増大する医療需要に対応するため、市では中央病院と県立西宮病院との統合を目指した取組を進めています。平成29年3月には「兵庫県立西宮病院と西宮市立中央病院のあり方検討委員会」より、県市へ検討報告書が提出され、阪神南・北医療圏及び両病院の医療課題を解決するためには「両病院を統合し、新用地に新病院を整備することが最も望ましい」との結論が示されました。これを受けて、将来の地域医療の充実を図るべく、県市で協議を進めていくこととしております。

 今後とも西宮市立中央病院が、病院を利用する方々はもとより、広く市民や地域の医療機関の皆様に信頼される病院として、また、西宮市を中心とした阪神南医療圏における医療の公の拠点として、責務を全うできるよう尽力してまいる所存です。

院長あいさつ

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 西宮市立中央病院のホームページにアクセスしていただき、有難うございます。


 当院は大正10年に西宮町立診療所として開設され、昭和35年に西宮市立中央病院と改称、昭和50年には現在地に移転し、西宮市の中核的総合病院としてその機能を果たしてまいりました。

 昨今、医学・医療は急速な進歩を遂げており、地域から求められる課題は年々変遷しておりますが、当院も常に進化を求め、皆さまの期待に応えられるように体制づくりに努めてまいります。具体的には「経営改革プラン」に基づき、次の4点に力を入れてまいります。


 第一は急性期医療の充実、特にがん診療の強化です。当院は平成23年2月に兵庫県指定がん診療連携拠点病院に認定されていることから、今後は特に発生頻度の高い5大がん(肺、胃、大腸、肝、乳)や膵がん、前立腺がんを中心として重点的に取り組み、高度医療の提供を充実させたいと考えております。


 第二は救急医療の充実です。当院はまず阪神南医療圏における2次救急の体制強化を目指してまいります。 また、西宮市内の1次救急についても、医師会、保健所と密に連携をとり、救急体制を補完する役割を果たしていく考えです。


 第三は地域完結型医療への寄与です。これまでにも患者様に切れ目のない医療サービスを提供するため、地域医療連携には積極的に取り組んでまいりましたが、今後はさらに病診連携、病病連携、緩和ケア・看護連携などを強化し、地域の各医療機関と一層親密な交流、連携を図っていきたいと考えております。


 第四は災害時の対応です。大規模災害が発生した際には関係機関との協力のもと、医療活動を実施してまいります。また新型インフルエンザのような病原性や毒性の明らかでない広域的呼吸器感染症が発生した場合には、市、医師会、近隣の拠点病院との密な連携のもとに前線基地として活動してまいります。


 当院はこのような目標に向けて、経営改革プランのもとに各種の取組を行っておりますが、依然として経営状況は厳しい状況にあり、まだまだ不充分な体制であります。西宮市・阪神南医療圏における公的基幹病院として、市民の皆さまからさらに高く評価されるように、職員一同努力を重ねておりますので、今後とも皆さまのご理解とご支援を宜しくお願い申し上げます。

 

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