泌尿器科
お知らせ
- 2024年1月、「ロボット手術センター」を設置しました。
上田 泌尿器科部長がセンター長を務めます。
当科の紹介
泌尿器科では、低侵襲手術(体への負担の小さい手術)を積極的に行っております。
代表的なものは腹腔鏡手術で、体に小さな穴を数箇所開けて行う手術です。副腎、腎臓、尿管、前立腺などの腫瘍は、この方法により手術が可能です。当科では、CTデータを基に臓器の3次元再構成画像を作成し、手術中ナビゲーションを活用して腹腔鏡手術を行っています。
また、平成30年2月より、手術支援ロボット機器(ダヴィンチ)による前立腺がん全摘出術を、同年8月より腎がんに対する腎部分切除術を開始しました。ここでは手術中ナビゲーションに加えて術中超音波も併用しており、適切な切離面の確保だけでなく、直腸の損傷等の重大な合併症回避にも役立っております。
< 手術支援ロボット da Vinch (ダヴィンチ) Si >
以上のように当科では、ナビゲーションガイド下腹腔鏡手術(腎臓、前立腺)や、前立腺肥大症に対するレーザー前立腺核出術(HoLEP/ホーレップ)を行い、特に前立腺癌の診断率向上には、MRI画像と超音波画像との融合ナビゲーション画像を用いた癌標的前立腺生検、そして前立腺癌治療においては手術支援ロボット(ダヴィンチ)の活用など、先進的な医療を提供できるよう積極的に取り組んでいます。
HoLEPについては、毎年50名前後の前立腺肥大症の患者さんが治療を受け、安定した手術成績を達成しております。全国的にもHoLEPを施行する施設数は増加しつつあり、経尿道前立腺切除術(TURP)に代わって前立腺肥大症手術のGold Standardとしての地位を確立しつつあります。
当科の特長
平成19年4月に当科に導入された体外衝撃波結石破砕機(Wolf社 Piezolith3000)は、従来機と比べ破砕効率も良く、短時間での治療が可能です。
体外衝撃波結石破砕手術のみでは短期間での治療が見込めない患者さんには、尿管鏡や腎盂鏡手術などの内視鏡手術により、短期間での完全結石摘出を行っております。
腹腔鏡下前立腺全摘術は開始以降、これまでに200名を超える患者さんに施行いたしました。平成21年10月以降は3次元内視鏡を用いて、平成30年2月以降は手術支援ロボット(da Vinci)を用いて手術を実施しており、手術時間は3~4時間前後です。術後の回復は早く、ほとんどの患者さんが術後8日以内には退院可能となっています。
診療内容の概要
泌尿器悪性腫瘍
⇒副腎腫瘍、腎がん、腎盂がん、尿管がん、膀胱がん、前立腺がん、尿道がん、精巣腫瘍など
尿路結石症
⇒腎・尿管・膀胱結石
尿路感染症
⇒腎盂腎炎、膀胱炎、前立腺炎など
排尿障害疾患
⇒前立腺肥大症、尿失禁など
小児疾患
⇒夜尿症、保留精巣、真性包茎など
男性不妊
⇒精索静脈瘤
尿膜管関連疾患
⇒腹腔鏡下尿膜管摘出術、臍形成術
診療実績
○前立腺肥大症に対する新しいレーザー手術(HoLEP/ホーレップ)
前立腺肥大症に対して、平成17年2月よりホルミウムレーザーを用いた経尿道的前立腺核出術(HoLEP)を導入し、500人を超える患者さんにこの手術を受けて頂き、安定した手術成績を達成しております。
この方法の特徴は、出血量が少なく、入院も短期間で済み、患者さんのQOL(生活の質)に重きを置いた、先進的な治療であるという点です。
かつて、尿失禁はHoLEPの最大の合併症でしたが、その改善に取り組んできた成果が表れ、現在では尿道カテーテル抜去直後からの尿失禁の合併例は、ほとんど無くなりました。
○尿路結石症に対する、外来での体外衝撃波結石破砕治療
平成19年4月より、体外衝撃波結石破砕装置(Piezolith 3000 / ドイツ-リチャード・ウルフ社製)を導入しました。従来機種より短い時間での治療が可能なため、引き続き、外来結石破砕治療を積極的に推進してまいります。
平成26年より、尿路結石治療に対して尿管鏡や腎盂鏡手術にも積極的に取り組んでいるほか、平成28年後より軟性尿管鏡を用いた内視鏡手術も開始しております。そのため、体外衝撃波結石破砕術の新患者数はやや減少傾向にありますが、内視鏡手術によって短期間での結石治療が可能となっています。
スタッフ紹介
泌尿器科部長
兼 ロボット手術センター長 上田 康生
(ウエダ ヤスオ)
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資格
専門
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泌尿器科医務顧問
瀧内 秀和
(タキウチ ヒデカズ)
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資格
専門
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泌尿器科医師
田中 亘
(タナカ ワタル)
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専門
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泌尿器科医師
元木 宣孝
(モトキ ヨシタカ)
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専門
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