栄養管理科
栄養管理
栄養管理科(管理栄養士:6名)では、入院・外来のすべての患者さんの栄養管理と栄養指導を受け持っています。
管理栄養士は、患者さんの入院時に栄養アセスメントを行い、栄養管理計画を立案します。当院の病院食栄養基準をもとに、入院患者さん一人ひとりに見合った栄養量の食事をご用意し、1日も早い病状の改善と体力の回復に努めています。また、他院の栄養面のサポートも行い、地域医療機関との連携を図っています。
平成18年度より開始したNST(Nutrition Support Team:栄養サポートチーム)の一員として、総合的に栄養管理を行っています。その他、管理栄養士は、周術期管理チーム、褥瘡対策チーム、糖尿病チーム、緩和ケアチーム、骨粗鬆症チーム、認知症ケアチームに関わり、栄養の専門的な知識、技術を生かしながら活動をしています。
栄養指導・栄養相談
【個人栄養指導】
「治療を続けていてもなかなか検査結果がよくならない」と感じている方は、一度普段の食事を見直してみてはいかがでしょうか? 管理栄養士が、検査結果と生活習慣・食事内容から患者さん一人ひとりに合わせた栄養管理カルテを作成し、専門的な食事アドバイスをします。栄養指導は、患者さんに合わせ、一度で完結させずに複数回の継続指導をおこないます。
当院に入院・通院している患者さんは、診察時に栄養指導の予約が可能ですので、主治医へご相談ください。当院に通院していない患者さんでも、かかりつけ医を通じご連絡いただければ、栄養指導を受けることが可能です。
対象疾患
糖尿病、肥満症、メタボリックシンドローム、高血圧、脂質異常症(高脂血症)、高尿酸血症、脳・心血管疾患、肝臓疾患、腎臓疾患、小児食物アレルギー、消化器術後食、低栄養など
糖尿病
糖尿病患者は推定1,000万人といわれるほど身近な病気なのに正しい治療を受けていない方が多いのが現状です。きちんと早くから治療をすれば決して怖い病気ではありません。糖尿病の治療の第一歩は、食事内容を見直すことからです。栄養指導では、食事だけにとどまらずさまざまな要素から病状改善のポイントを見つけていきます。
外来の患者さんは、日常の食事内容や分量をデジタルカメラで記録してから栄養相談を受けることもでき、より分かりやすく具体的な栄養相談をおこなうことができるようになりました(デジタルカメラは当院で貸出しします)。
(日本糖尿病療養指導士資格者:1名)
糖尿病については、当院 糖尿病センター のページをあわせてご覧ください。
手術後・低栄養
消化管の手術後は、食生活に不安や心配のあるかたも多いでしょう。
栄養指導で、食事の回数や分量、材料の選択や調理法、栄養補助食品の紹介などをおこないます。入院中はもちろん退院してからの在宅栄養管理まで、患者さんの状況に合わせてサポートします。
【個人栄養相談】
「最近体重が増えてきたけれど私の食事量は多いの?」、「血圧が気になるけれど食事で気をつけることは?」、「貧血ぎみだけど何を食べたらいいの?」、「サプリメントは飲んだほうがいいの?」など健康維持・病気予防、その他食事について気になることのある方はいらっしゃいませんか?
このような場合は、医師を通さず栄養相談を受けることができます。直接、管理栄養士にご相談ください(保険適用外)。
【人間ドック後の栄養相談】
人間ドックの検査結果に『食生活に注意しましょう』と記載されていませんでしたか。でも、どのように食生活に気をつければいいか分からないという方は、栄養相談を利用してみませんか?
検査結果を持参していただければ、当院だけではなく他院で受けた人間ドック後の栄養相談もおこないます。
【特定保健指導】
特定健診(40歳以上に義務化)の後の特定保健指導を、3名の保健指導担当者研修修了の管理栄養士がおこなっています。
特定健診は、毎週水曜日に受付けています(予約制)。詳しくは医事グループへお問い合わせください。
個人栄養指導・栄養相談実施日 (指導・相談時間は40分程度)
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
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午前 | ○ | - | 特定保健指導 | ○ | ○ |
午後 | ○ | - | ○ | ○ | ○ |
【集団栄養指導】
糖尿病治療で入院している方を対象に、少人数制の栄養指導を行っています。食事療法のポイントや、合併症を併発した場合の食事内容の違いなどお話しします。また、病院食で使用している治療用食品の紹介などもしています。
【糖尿病教室】
当院の糖尿病専門医、ならびに医療スタッフによる開放型教室で、どなたでも参加できます。(奇数月は毎週水曜日、偶数月は毎週木曜日の午後3時~、1日2講演を実施)
毎月1回の食事療法の話をしています。糖尿病の食事療法に合わせ、テレビや新聞などさまざまな健康情報の正誤性も解説します。
日程などの詳細は糖尿病教室のページをご覧ください。
【 糖尿病教室のページ 】
入院中の食事
主治医の指示のもと、病状に応じた食事を提供しています。
手作りを基本に新鮮な材料を用い、食事がすすまない方への個別対応など、患者様に治療の一環としておいしく食べていただける食事作りに取り組んでいます。
また、保温食器を使用し、温かい食事を提供できるよう工夫しています。
~メニューの例~
(ピラフ、手作りグラタン、野菜サラダ、卵スープ)
(手作りコロッケ、中華和え、味噌汁、スイカ)
~その他、メニューの一部~
魚の揚げ煮(カレイ)
親子煮
鶏もものマーマーレード煮込み
大根サラダ
肉じゃが
菜種和え、レタスの酢の物
行事食・選択メニュー
入院中の食事は、皆様に楽しんでいただけるように季節感のある献立を考えております。また、毎週木曜日は2種類のメニューからお好きなものを選べるようになっています。
<行事食>
1月・・・おせち料理、七草粥
2月・・・節分(巻き寿司)
3月・・・ひな祭り
4月・・・花見弁当
5月・・・こどもの日
6月・・・あじさい日和
7月・・・七夕そうめん、 土用の丑(うなぎ)
8月・・・夏バテ防止
9月・・・敬老の日
10月・・・お月見、栗ご飯、ハロウィン
11月・・・秋祭り(収穫祭)
12月・・・冬至、クリスマス、年越しそば
栄養指導・栄養管理・食事に関するご相談やお問い合わせがありましたら、中央病院 管理栄養士へご連絡ください。
電話:0798-64-1515 FAX:0798-67-4811