整形外科
お知らせ
2019年10月から水曜日と金曜日は紹介状をお持ちでない患者さんや初診患者さんの診療も実施します。月曜日、火曜日、木曜日は原則として紹介状または診察予約票をお持ちの患者さんのみとさせていただきます。 なお、緊急・重症などのときには患者総合支援センターにご連絡ください。
ご不便をおかけすることと存じますが、ご協力くださいますようお願い申し上げます。
当科の紹介
整形外科の使命は、患者さんの身体活動性の維持、改善のために、高いレベルの治療を提供することです。整形外科の疾患は多彩であり、患者さんに応じた最適な治療を行うには、十分な知識、経験が必要です。そして患者さんと共に、障害を解決にもっていく治療者の信念が必要です。我々は、患者さんにとってベストな診療ができるように努力しています。当科では、手術対象の患者さん、専門分野の患者さんを中心に診療しております。
1)最適な治療を考慮するためには、まず正確な診断が重要です。経験あるスタッフが問診、診察を通して、考えられる疾患を考慮します。次に最新の検査機器(超音波機器、デジタルX線検査、64列マルチスライスCT、3テスラMRI)や血液検査、を用いて、障害部位を検査し、さらにそれらの検査結果を解析することで、診断を行います。痛みの原因や動きの悪い原因がどこにあるのか、手の使いにくい原因や歩きにくい原因を判断していきます。当院では3テスラMRIが2016年4月から導入され、より詳細な画像情報を得られるようになっています。
2)次にそれぞれの患者さんに応じた適切な治療を行います。整形外科の治療方針は、医師、病院によって分かれることが多くあります。それぞれの患者さんのニーズや活動レベルに合わせた治療方針を立てることが重要です。手術が必要な場合は、できるだけ低侵襲な治療を心がけますが、何より大切なのは、創の大きさではなく、正確な手術法、手術手技です。
3)薬、注射や手術といった治療をしていても、一度低下した身体機能を回復させるには、綿密なリハビリテーションが重要です。特に一定期間の安静やギプス固定を行った場合あるいは手術治療後には必要です。当院はリハビリーテーションセンターがあり、充実したスタッフで構成されています。
当科の特長
運動器(骨、関節、神経、筋肉等)に関する様々な疾患に対応します。特に手・肘・肩の外科、人工膝関節手術、人工股関節手術、四肢外傷を専門としています。
手・肘・肩の外科(外傷、スポーツ整形、末梢神経、関節リウマチなど)
当整形外科では、特に手・肘・肩の外科に重点を置いて診療しています。
手・肘・肩上肢疾患全般を扱います。手・肘はその解剖自体が非常に細かいのですが、機能的にも非常に繊細な運動、知覚が要求されます。小さな外傷でも大きな機能障害につながることもあります。また、手・肘・肩の外科の扱う疾患は多種多彩であり、診断、治療には各々の疾患を念頭において注意深く行う必要があります。また、診察所見に加えて、X線検査、最新の3テスラMRI、最新のマルチスライスCT、超音波検査、神経伝導速度検査等を行い、より正確な診断に努めています。治療においては、顕微鏡下手術、関節鏡手術等の技術を用いて、できるだけ低侵襲でかつ安全な治療を提供しています。 また、リハビリテーションにおいても細かい指導、治療が必要です。疼痛、関節拘縮、腱の癒着といった問題も起こりやすい部位でもあり、保存的治療においても手術治療後の機能回復のためにも、作業療法士、理学療法士によるハンドセラピー(手の外科診療のリハビリテーション)が必須です。作業療法士、理学療法士と症例検討を定期的に行い、それぞれの患者さんに応じたリハビリテーションを行っております。
【対象疾患】
- 腱鞘炎(ばね指、ドケルバン症候群など)
- デュプイトレン拘縮
- 手根管症候群
- 肘部管症候群
- 手・肘の脱臼、骨折(手指骨折、肘周囲骨折、橈骨遠位端骨折など)
- 小児の手、肘の骨折
- TFCC損傷等の手関節尺側部疾患
- 神経障害(手根管症候群、ギオン管症候群、肘部管症候群、前骨間神経麻痺、
- 後骨間神経麻痺、肩甲上神経麻痺など)
- 手指、手、肘、肩の変形性関節症
- 野球肘(離断性骨軟骨炎、靱帯損傷など)
- 関節リウマチによる手・肘・肩の障害
- 先天異常等
- 肩腱板損傷
- 野球などのスポーツによる肩関節障害
- 肩関節拘縮
- 肩関節脱臼
- 上腕二頭筋腱関連疾患
【担当】
人工膝・股関節置換術
変形性膝関節症・変形性股関節症や関節リウマチによる膝関節症に対する人工関節手術を行っております。
変形性膝関節症・ 変形性膝関節症は、中高年の膝痛・股関節痛の原因として非常に多い疾患です。膝関節軟骨の磨耗や筋力の低下が原因で、関節内に炎症が起き、さらには関節の変形を起こし痛みが出てきます。運動療法、注射、装具等適切な治療を行っても日常生活に支障のある場合には、人工関節手術の適応となります。手術に際しては、止血剤を使用し、輸血をしないように努めています。ほとんどの症例で、自己血輸血(自分の血液を術前に採血し保存しておき、手術時に輸血する)なしに対応しています。手術後は下肢静脈血栓症の起こるリスクがありますが、循環器内科、当院の専門委員会と連携して、その予防および治療にあたっています。また理学療法士と連携し、術前と術後早期からの運動訓練、歩行訓練を行い、各々の患者さんに合わせたよりより早期のより高い機能回復を目指しています。
【担当】
外傷性疾患
対象疾患:上肢、下肢の脱臼、骨折、神経損傷、靱帯損傷、腱損傷など
地域医療に根ざした全般的な外傷治療を行っています。高齢者の割合が高い地域であり、骨粗鬆症をベースにした高齢者の骨折も多く診療しています。骨粗鬆症に対応した骨折治療が勧められ、また患者さんの日常生活動作に応じて、出来るだけ患者満足度の高い治療を心がけています。
また西宮市では、逆に幼少期から大学生の割合も増えています。将来のある若年者の機能障害を残すことは避けなければなりません。思春期ごろまでは、大人に無い、自分の力で、外傷による機能障害を改善する力を持っています。しかし、それには限界があり、手術が必要なケースも多々あります。出来るだけ機能障害を残さず、スポーツ等の活動性も維持できる、そして低侵襲な治療を行っています。
【担当】
診療内容の概要
上記の手・肘・肩の外科、人工膝・股関節置換手術、外傷性疾患以外にも、整形外科疾患全般の診療をおこなっております。
肩関節、股関節、膝関節、足関節、足部疾患、関節リウマチ、脊椎疾患(変形脊椎症、頚椎症、頚椎椎間板ヘルニア、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、胸腰椎圧迫骨折等)
その他、骨粗鬆症、小児整形外科、骨軟部腫瘍等
診療実績
【 研究内容 】
橈骨遠位端骨折のCT評価
橈骨遠位端骨折の分類
手関節尺側部痛の正確な診断
手・肘・肩関節鏡手術
医師プロフィール
整形外科医師のプロフィールをご紹介します。
スタッフ紹介もご参照ください。
○整形外科部長 田邉 勝久(タナベ カツヒサ)
詳細なプロフィールはこちらをご参照ください。
○整形外科部長 中島 恭哉(ナカジマ タカヤ)
詳細はプロフィールはこちらをご参照ください。
スタッフ紹介
整形外科主任部長
兼.リハビリテーション科主任部長 兼.リハビリテーションセンター長 田邉 勝久
(タナベ カツヒサ)
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資格
専門
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整形外科部長
兼.リハビリテーション科部長 兼.リハビリテーションセンター部長 中島 恭哉
(ナカジマ タカヤ)
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資格
専門
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整形外科医長
金子 恵子
(カネコ ケイコ)
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資格
専門
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