リウマチ・膠原病内科

当科の特長

リウマチ・膠原病こうげんびょう)内科では、関節リウマチに代表されるリウマチ性疾患や膠原病全般を扱います。リウマチ専門医・内科専門医である2名の医師が担当いたします。

受診のご案内

外来スケジュール
午前 辻本
(内科 初診)
平野
(内科 初診)
平野
(専門外来)
午後 辻本
(専門外来)

初診の方は、火・木・金曜の午前の受診がスムーズです。月・水曜は内科一般の初診を受診して頂き、以降のリウマチ・膠原病の専門外来へ継続できます。初診の方へ(案内ページ)

医療機関の方は、所定の診療情報提供書をFAX(または郵送)して頂くことで、専門外来の予約を取ることもできます。ご紹介・ご予約について(案内ページ)

受診をご検討いただく症状

リウマチ性疾患や膠原病では、関節・皮膚・肺・心臓・大動脈・神経・筋肉・腎臓・眼・耳・副鼻腔・唾液腺(だえきせん)など、身体のさまざまな部位に症状がでる可能性があります。

  • 原因のはっきりしない発熱
    高熱と解熱を繰り返す型(弛張熱(しちょうねつ)間欠熱(かんけつねつ))、発熱が持続する型(稽留熱(けいりゅうねつ))、数週間毎など周期性に発熱を繰り返す型(周期性発熱(しゅうきせいはつねつ))などがあります。リウマチ性疾患や膠原病では発熱のほかに症状を伴うことが多く、それらの症状をよく観察する必要があります。
  • 関節:痛み、腫れ、変形
    あちこちの関節が腫れて痛む「多関節炎」、起床時に手指がこわばって昼頃にはよくなる「朝のこわばり」は関節リウマチに特徴的です。関節痛は膠原病でもみられることがありますが、関節リウマチと比べて軽症のことが多いです。
  • 脊椎(せきつい):炎症性の腰痛・背部痛(安静で悪化、運動で改善)
    一般に腰痛の原因は多岐にわたりますが、リウマチ性疾患や膠原病では強直性脊椎炎や乾癬性関節炎などの脊椎関節炎で腰痛や背部痛が持続することがあります。これらは「炎症性腰痛」「炎症性背部痛」といわれ、安静で悪化し運動で改善することが特徴です。
  • 皮膚:紅斑(こうはん)(赤い変化)、レイノー現象(冷刺激で手指が蒼白化)など
    紅斑は皮膚が炎症等で赤くなる現象で平坦な紅斑のほか、しこりになる結節性紅斑もあります。全身性エリテマトーデスの蝶形紅斑(顔面)、皮膚筋炎のゴットロンサイン(手)やヘリオトロープ疹(まぶた)、ベーチェット病の結節性紅斑などはよく知られています。レイノー現象は寒冷刺激の際に(水をさわったり冷気にされされた時など)手指が白→青→赤と経時的に色調変化する現象で痛みやしびれを伴うこともあります。これらの皮膚症状はさまざまな膠原病でみられます。ほかに、手指の皮膚が硬くなり曲げにくくなる皮膚硬化は強皮症に特徴的です。
  • 肺・心臓:運動時の息切れ(間質性肺炎、肺高血圧症)
    間質性肺炎や肺高血圧症は、多発性筋炎、皮膚筋炎、強皮症、混合性結合組織病、ANCA関連血管炎などの膠原病や関節リウマチでみられる場合があります。軽い運動で息切れを感じる場合は、胸部CT、呼吸機能(肺活量)、心臓エコー、心臓カテーテルなどの検査をおこなうことがあります。リウマチ性疾患や膠原病の診断よりも先に間質性肺炎や肺高血圧症が診断されることもあります。
  • 大動脈:手のだるさ・しびれ、脈拍が弱い、失神・めまい
    高安動脈炎(大動脈炎症候群)や巨細胞性動脈炎では大動脈の分岐部が狭窄することにより上肢(手)や頭部への血流が不足しがちになり、上肢虚血症状(手のだるさ・しびれ、脈拍が弱い)や頭部虚血症状(失神・めまい)がみられることがあります。上肢虚血症状は左右差がみられることがあります(血圧の左右差、片側の脈拍欠損)。
  • 神経:末梢神経のしびれ、手や足の末端の感覚障害
    一般に末梢神経障害の原因は多岐にわたりますが、膠原病ではANCA関連血管炎(とくに顕微鏡的多発血管炎)、シェーグレン症候群でみられることがあります。手や足の末端のしびれや感覚障害が多いですが、運動障害となって手先や足先が動かしにくくなる場合もあります。
  • 筋肉:原因のはっきりしない筋肉痛、筋力低下
    多発性筋炎や皮膚筋炎では全身の筋肉痛と筋力低下を自覚することがあります。筋力低下は、普段は持てるものを持ち上げれない、階段を上がりにくいなど、日常生活の動作で気づく場合があります。リウマチ性多発筋痛症では肩から二の腕、太ももの筋肉が痛み、しっかりと動かすことが困難になります(手を上方へ挙上できないなど)。
  • 腎臓:尿の異常(尿タンパク、尿円柱)
    尿検査の異常である尿蛋白(2+, 3+など)や尿円柱(赤血球円柱や脂肪円柱など)は腎臓の障害を示します。さまざまな原因が考えられますが、膠原病では全身性エリテマトーデスやANCA関連血管炎による腎臓の障害を念頭におく必要があります。尿蛋白が大量となるとネフローゼ状態となり、足がむくみ、胸水や腹水が貯留します。
  • 眼:ぶどう膜炎(飛蚊症(ひぶんしょう)(小さな黒い点が移動する)、霧視(むし)(視野が曇る))
    ぶどう膜炎は、ベーチェット病、サルコイドーシス、原田病などの疾患でみられることがあります。眼科的精査を行うとともに、これらの疾患の症状が身体のほかの部位にでていないかをよく観察します。
  • 耳・副鼻腔:非感染性の中耳炎・副鼻腔炎
    中耳炎や副鼻腔炎の多数は細菌感染が原因ですが、非感染性の場合にANCA関連血管炎(多発血管炎性肉芽腫症など)の病変のことがあります。
  • その他:難治性口内炎、口腔や目の乾燥
    口内炎がいつまでも治らない、治ってもすぐできる、非常に大きい、複数あるなど難治性の場合、ベーチェット病やクローン病の症状が身体のほかの部位にでていないかをよく観察します。唾液や涙液がでない、唾液腺が腫れているような場合、シェーグレン症候群やミクリッツ病の可能性がないかを検討します。
  • 検査異常:抗核抗体、抗CCP(こうシーシーピー)抗体、自己抗体(抗DNA抗体、ANCA(アンカ)など)

診療内容の概要

関節リウマチの診療

『起床時に関節がこわばって動きにくい』
『あちこちの関節が炎症で痛み動かせない』
『手や足の関節が変形してきた』

といった症状が長期に続く関節リウマチは、メトトレキサート、生物学的製剤(せいぶつがくてきせいざい)JAK阻害薬(ジャックそがいやく)などの治療により治療成績が向上しており、

『関節が痛まない、腫れない』
『日常生活に支障がない』
『関節の破壊や変形が進まない』

という状態(寛解状態(かんかいじょうたい))を目標とします。

生物学的製剤は、病院で点滴することもありますが、ご自宅で定期的(1週毎、2週毎など)に自己注射することが増えています。

当院で使用している抗リウマチ薬(2021年9月現在)
従来型
(経口薬)
メトトレキサート(®リウマトレックス,®メトトレキサート錠)
サラゾスルファピリジン(®アザルフィジン)
ブシラミン(®リマチル)
イグラチモド(®ケアラム)
生物学的製剤
(バイオ製剤)
(注射薬)
インフリキシマブ(®レミケード注)
エタネルセプト(®エンブレル皮下注,®エタネルセプトBS皮下注)
アダリムマブ(®ヒュミラ皮下注)
ゴリムマブ(®シンポニー皮下注)
トシリズマブ(®アクテムラ注,®アクテムラ皮下注)
アバタセプト(®オレンシア皮下注)

*皮下注製剤は自己注射が可能です
分子標的型
(JAK阻害薬)
(経口薬)
トファシチニブ(®ゼルヤンツ)
バリシチニブ(®オルミエント)

抗リウマチ薬の組み合わせパターンの図、メトトレキサートを中心に生物学的製剤やJAK阻害薬など 手のレントゲン画像でみるリウマチの骨・関節破壊、関節裂隙狭小化、骨びらん、脱臼、尺側偏移など 生物学的製剤を腹壁皮下へ自己注射する様子、ワンタッチで注入できるオートインジェクタ製剤が増えている
治療薬の組み合わせ / 骨・関節の破壊像 / 自己注射の様子 /

膠原病(全身性エリテマトーデス、多発性筋炎、皮膚筋炎、強皮症、高安動脈炎、ANCA関連血管炎、ベーチェット病など)の診療

従来から用いられてきたステロイド剤に、病状に応じて免疫抑制薬(めんえきよくせいやく)免疫調節薬(めんえきちょうせつやく)を併用することで、

『日常生活に支障がない』
『疾患の悪化による入院がない』
『肺・腎臓・神経・心臓・肝臓・皮膚・眼などの臓器にダメージが蓄積しない』

という状態を目標とします。

ステロイドの副作用(骨粗鬆症、糖尿病、高脂血症、免疫抑制状態・易感染性、緑内障、白内障など)を低減するため、ステロイドの減量を意識して治療を行います。

当院で使用している免疫抑制薬・免疫調節薬(2021年9月現在)
免疫抑制薬
(経口薬)
アザチオプリン(®アザニン,®イムラン)
シクロスポリン(®ネオーラル)
タクロリムス(®プログラフ)
ミコフェノール酸モフェチル(®セルセプト)
ミゾリビン(®ブレディニン)
免疫抑制薬
(注射薬)
シクロホスファミド(®エンドキサン)
免疫調節薬
(経口薬)
コルヒチン
ヒドロキシクロロキン(®プラケニル)
アプレミラスト(®オテズラ)

さまざまな免疫抑制薬・免疫調節薬の作用図、細胞内外での作用点を示す
免疫抑制薬の作用図 /

その他の診療

  • リウマチ性多発筋痛症(たはつきんつうしょう)の治療
  • 乾癬性関節炎(かんせんせいかんせつえん)強直性脊椎炎(きょうちょくせいせきついえん)などの脊椎関節炎、ベーチェット病の難治性ぶどう膜炎に対する生物学的製剤の使用
  • シェーグレン症候群に伴う乾燥症状や関節痛に対する対症療法
  • 喘息に対する吸入療法、治療抵抗性の場合の生物学的製剤(オマリズマブ(®ゾレア)、メポリズマブ(®ヌーカラ)など)の使用
  • 好酸球増多疾患に対するステロイドの使用
  • ステロイド性骨粗鬆症、ステロイド性糖尿病の治療

診療実績

対象疾患

関節リウマチ、リウマチ性多発筋痛症、全身性エリテマトーデス、多発性筋炎、皮膚筋炎、全身性強皮症、混合性結合組織病、高安動脈炎、巨細胞性動脈炎、多発血管炎性肉芽腫症、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症、ベーチェット病、乾癬性関節炎、脊椎関節炎、IgG4関連疾患、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、花粉症、血管性浮腫、血小板減少性紫斑病、成人発症スティル病

疾患の内訳


外来
疾患の内訳(外来)
入院
疾患の内訳(入院)

スタッフ紹介

内科部長
兼リウマチ・膠原病内科部長
平野 亨
(ヒラノ トオル)

資格

  • 日本内科学会総合内科専門医、指導医
  • 日本リウマチ学会リウマチ専門医、指導医
  • 日本アレルギー学会専門医

専門

  • 関節リウマチ・膠原病
  • アレルギー
平野 亨
内科副医長
辻本 考平
(ツジモト コウヘイ)

資格

  • 日本内科学会総合内科専門医
  • 日本リウマチ学会リウマチ専門医、指導医
  • 日本感染症学会感染症専門医

専門

  • リウマチ・膠原病
  • 感染症
辻本 考平
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