麻酔科・ペインクリニック内科・外科
お知らせ
○週刊文春(2020.8.6)に当課の取組が紹介されました。その時のインタビュー動画を掲載しております。
○読売新聞(2015.8.6)の特集「仙腸関節が招く痛み」において、仙腸関節の痛み治療を行う主な医療機関として当科が紹介されました。
○神戸新聞(2013.1.5)に当科が慢性疼痛治療で特集されました。(詳しい内容は こちら 。)
○当科では、がんに伴う緩和ケアに関して、緩和ケアチームの活動にも携わっています。
当科の紹介
麻酔科
麻酔が本当に重要であるとの認識が、社会的にも深まりつつあります。 全国的な麻酔科医の充足が叫ばれているなか、当院では麻酔科学会認定指導医・専門医が3名常勤であり、術前評価、術後鎮痛も含めて安全で確実な周術期管理を行っています。
高齢化に伴い、
・中枢神経疾患(脳梗塞、脳出血など)
・心臓などの循環器疾患(高血圧、狭心症、心筋梗塞など)
・呼吸器疾患(喘息など) ・代謝疾患(糖尿病、肥満など)
等の合併症例が増えていますが、麻酔上の重大な偶発症は発生していません。
これからも引き続き、安全で良質な麻酔を行っていきます。
ペインクリニック内科・外科
地域の医療機関向けの情報紙「中央病院だより」(令和4年6月1日発行)に、「あらゆる痛みを治療するペインクリニック」として、当科の紹介を載せております。ぜひご一読ください。
当院は、日本ペインクリニック学会認定施設となっています。入院加療も行い、あらゆる痛みを対象として、院内の放射線科、整形外科、リハビリテーション科はもとより、院外では大阪大学・疼痛医療センターと協力して、集学的な治療を行っています。
基本的には、からだに優しい治療(薬物治療、理学療法)を優先し、症状に応じて神経ブロックや手術による治療を実施していきます。
◆痛みの診療内容
・頸部・腰下肢痛などの筋骨格系疾患:30%
・帯状疱疹、有痛性糖尿病性神経障害、CRPSなど神経障害性疼痛:30%
・頭痛:10%
・その他 _ 難治性癌性疼痛・難治性慢性疼痛など、あらゆる痛み
◆「痛みの総合診療」を実践
令和2年8月6日号・雑誌「週刊文春」の取材があり、「ペインクリニックで頼れる病院・クリニック」特集にて、当院の活動が紹介されました。前田 院長補佐 出演のインタビュー動画がこちらです。
当院のペインクリニック内科・外科では「痛みの総合診療」を目指し、あらゆる「痛み」を対象とした治療を行っていること、特徴的な治療として、慢性腰痛を伴う仙腸関節障害に取り組んでいることなどが紹介されています。
医療新聞社の公式ウェブサイト「医療新聞DIGITAL」にも、同内容の記事が掲載されています。
こちらもぜひご覧ください。
診療内容
外来診療について
- 麻酔科術前外来 : 月・水・金曜日
- ペインクリニック(痛みの治療)外来 : 月曜日から金曜日まで毎日
- 頭痛・顔面痛外来 : 片頭痛、三叉神経痛などの頭痛・顔面痛に関する専門外来(火曜日午後)
- 緩和ケア外来 : 緩和ケアの窓口としての専門外来(水曜日午後)
- 緩和ケア・がん相談外来 : がんやその治療に関して相談するための専門外来(木曜日午後)
- 神経ブロック : エコー下の神経ブロック(ソノサイト社)以外に、X線透視下のブロックを実施しています。(3回/週:月・木・金曜日)
その他
- 入院診療については、緩和医療も含めて行っています。
- 脊柱管狭窄症・椎間板ヘルニアなどの脊椎疾患に対して、経皮的髄核摘出術、硬膜外内視鏡や脊髄刺激療法などの低侵襲治療も行っています。がん性疼痛への神経ブロック治療も行っています。
- ボトックスによる治療:現在本邦でボトックス治療の適応として保険承認されている全ての疾患を対象に行っています。
対象疾患→片側顔面痙攣・瞼眼痙攣・痙性斜頚・脳血管障害後の筋痙縮・多汗症(重度の腋窩多汗のみ) - 硬膜外内視鏡による神経剥離術も行っています。
帯状疱疹予防ワクチン
50歳以上の方へ
水痘にかかったことのある方の帯状疱疹予防としての効果が認められています。
50歳以上の方は接種可能です。
帯状疱疹とは
体の片側の一部にピリピリとした痛みが現れ、その部分に水ぶくれを伴う赤い発疹が出現する病気です。
水ぼうそうにかかったことのある人は、治った後もそれを発症させたウイルスがずっと体の中に潜んでいて、免疫力が落ちた際に「帯状疱疹」を発症させます。日本人成人の90%以上が帯状疱疹になる可能性があり、80歳までに3人に1人が発症すると言われています。特に50歳代から発症しやすくなります。
帯状疱疹が頭部、顔面に出ると、目や耳の神経が障害され、めまい、耳鳴りなどの合併症や、重症化すると視力低下や顔面神経痛など重い後遺症が残ることがあります。
また、帯状疱疹が治った後でも長期に痛みが残ることがあり、帯状疱疹後神経痛(PHN)と呼ばれています。50歳以上で帯状疱疹になった場合、約2割がこのPHNになり、難治性の痛みを伴います。
当科では、PHNの治療と併せて予防のためのワクチンを接種しています。
帯状疱疹の予防
帯状疱疹を予防するワクチンです。以下の2種類から選んでいただけます。
※どちらのワクチンも、初診時には保険診療にて適応の可否を診断します。(保険診療)
地域の医院・クリニックなどの紹介状がない場合は、
保険診療と別に初診時選定療養費(税込 7,000円)が必要です。
※その上で改めてワクチン接種を行います。(自由診療)
水痘ワクチン「ビケン」 | シングリックス筋注用 | |
ワクチンの種類 | 生ワクチン | 不活性ワクチン |
接種回数 | 1回 |
2回 (2ヵ月後に2回目を接種) |
予防効果 | 50~60% | 90%以上 |
持続期間 | 5年程度 | 10年程度 |
副反応 |
接種部位の痛み、腫れ、発赤 (3日~1週間で消失) |
接種部位の痛み、腫れ、発赤 (3日~1週間で消失) |
料金* |
5,819円(税込) ・外来診療料 _ 740円 |
19,349(税込) (※1回分) ・外来診療料 _ 740円 |
メリット |
・1回で済む ・接種費用が安い |
・免疫が低下している方にも接種可 ・予防効果が高い ・持続期間が長い |
デメリット |
・免疫が低下している方には接種不可 ・持続期間が短い |
・痛い ・2回接種が必要 ・接種費用が高い |
【シングリックスの対象者】
・50歳以上 または ・18歳以上で慢性疾患・免疫低下のある方
帯状疱疹ワクチンの助成について
帯状疱疹ワクチンは、保険適用はなく、
任意接種に位置づけられているため、接種料金は全額自己負担となります。
一方で、兵庫県下では令和6年度に、帯状疱疹ワクチンの接種費助成にかかる補助事業が実施されています。
事業実施の有無や助成内容の詳細等につきましては、住所地の市町担当窓口にお問い合わせください。
(参考)西宮市 帯状疱疹ワクチンの助成について
診療実績
- 入院・外来、各種ブロック実積(R2)
- 頭痛外来の内容と実績(~2011年度末)
緩和ケアチーム
当科は院内で「疼痛・緩和センター」として活動し、様々な痛みの治療に携わるほか、「緩和ケアチーム」を結成して、がんの痛み・つらさに伴う緩和ケアにも取り組んでいます。
「緩和ケアチーム」は、毎週金曜日にカンファレンス及び回診を実施しています。また、患者さんやご家族のアメニティ等に配慮した入院療養の環境として、緩和ケア病室(6階病棟:2室)を整備しております。
他にも、ケアの提供だけでなく、がん医療に携わる医療者に対し、緩和ケア研修等推進事業として「緩和ケア研修会」を積極的に開催しており、地域におけるがん医療の水準の向上にも貢献しています。
スタッフ紹介
副院長
兼.ペインクリニック内科・外科主任部長 麻酔科主任部長 兼.疼痛・緩和センター長 前田 倫
(マエダ リン)
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資格
専門
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麻酔科部長
兼ペインクリニック内科・外科部長 松村 陽子
(マツムラ ヨウコ)
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資格
専門
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麻酔科部長
兼ペインクリニック内科・外科部長 平井 康富
(ヒライ ヤストミ)
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資格
専門
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麻酔科医長
菅島 裕美
(スガシマ ヒロミ)
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資格
専門
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麻酔科副医長
井内 貴子
(イウチ タカコ)
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資格
専門
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麻酔科副医長
塩飽 尭之
(シワク タカユキ)
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資格
専門
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